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なぜ、「MAGI」なのか

マギ---ゾロアスター教の聖職者階級で、天文、医学、呪術、幾何学に優れ、イエスの降臨を予言した東方の三博士の話でも有名なあの聖職者たちのこと(単数形はマゴス)。西洋音律理論の基盤を作ったと言われるピタゴラスは、30際の頃から約30年にわたって世界各地を放浪することになるが、よくマギとの接触の可能性を言われている。

ところで、僕は少年のころはエレキ小僧だった。ビートルズやツェッペリンのようにギターを媒介としてさまざまな新しい音楽に向かっていこうと思っていた。結局ロックには向かわなかったものの、ギターはサズやリュートに置き替わって、未だなんら変らない精神で音楽を続けている。
ギターのように胸に胴体をあて、(右利きの場合)左手で弦を指板に押さえつけ、右手で弦を掻き鳴らす楽器は、何百年も基本的な構造がほとんど変わっていない。おそらくブラックホールをゴミ箱に使えるほどの未来になっても、生き続ける「種」であろう。
こういったギター系に限らず、現代の優れた楽器の基本形態は、ほとんどイランの近郊で生まれている。例えばネックの曲がった古代ペルシアの「バルバット」という弦楽器は、東に伝搬したものは中国の「ピーパ」日本の「琵琶」。西に伝搬したものはアラビアの「ウード」西洋の「リュート」と変わる。この弦楽器の伝搬は、さながら現人類=ホモサピエンスがアフリカに住んでいた一人のイヴから始まり、その子孫が世界の至る所に流れていったのとよく似ている。ギターは同じ血を分けた分家に過ぎない。自然発生的な楽器も多々ある中、もし楽器というものにDNA鑑定が可能なら、この種の楽器の伝搬と影響を詳しく調べてみたい。
他にもこの土地から生まれた特徴的な楽器は打弦琴(サントゥール)、箱形琴(プサルテリーのような楽器)、タンブール(後にサズや三味線に展開していく)、壺太鼓(ダルブッカ)とあるが、実は全て僕の得意なものばかりがここから生まれている。

全くの空想であるが、このギターを始め優れた楽器の発明者達は「マギ」だったのではないか?
ピタゴラスが、世界各国を廻ったときに様々な世界の楽器に興味がなかったはずはない。ゾロアスター教の聖数は「7」だが、ピタゴラスにとっても「7」は聖なる数で、西洋音階の基本数も「7音」。
おそらくマギたちの音楽理論も確立していて、その神秘的宗教奥義には、後の基督教や仏教同様、音や音楽そのものが単なる宗教効果だけではなく、神との橋渡しを担い、当然様々な楽器達が作られ試行錯誤し、淘汰していったことと思われる。
ピタゴラスが音律を調べたのは「モノコード(単弦の弦楽器)」と言われているが、音律を調べるなら2弦以上ある弦楽器だろう。ギターのように箱に駒のあるしっかりと固定された減衰音の長い楽器ではないと、共鳴の状態は解らない。
ピタゴラスの楽器は、教団の迫害、弾圧とともに消えてしまい、マギの実態も密儀で本質は外に漏らさない為、本当の事は何も解らない。しかし、今僕が弦楽器に夢中になるのはマギの仕業ではないのか?
マギがいなかったら世界の音楽はまた違う方向に行っていたかもしれない。そんな魔法使いのような影響力の強い人々に敬意を表して、未承諾ながら「MAGI」の名を使わせてもらった。
ちなみに、マギはマジックの語源でもある。


Psartly




Santur


Lute